アニメ「ワンダンス」の背景について
ワンダンスの背景はまず「美術デザイン」によって、原作の世界感からアニメの世界観を作り上げます。
その美術デザインを元に、手描きと3DCGの特性を生かしつつ、描きによる「美術背景」とCGによる「CG背景」の大きく2つに分かれ制作しています。最終的な色味や見せ方などの作品世界は美術監督が調整しています。
■美術デザイン

「ワンダンス」の美術デザインでは、立体的な背景表現ができるよう、建築やプロダクトデザインなどに用いられている3Dモデリングソフト「SketchUp」を使用しています。
美術デザインを担当したのは佐藤英樹様。原作を参考に「SketchUp」で立体的な空間を構築し、「イメージボード」でデザインの共有をはかっていきました。
「一凛高校」「コンテスト会場」「クラブ」に分けて美術デザインを紹介していきます。
美術デザイン 一凛高校
美術デザイン コンテスト会場
美術デザイン クラブ
■美術背景

美術背景は、美術監督・渡邊洋一様がシーン全体の指針となる美術ボードを制作し、それをもとに背景スタッフチームが各カットの背景を描き上げています。
本作『ワンダンス』の世界観を構築する美術背景の一部を、「富山の風景」「一凛高校」「さまざまなワンダンスの風景」の3つの切り口に分けてご紹介します。
美術背景 富山の風景
美術背景 一凛高校
美術背景 さまざまなワンダンスの風景
■CG背景

CG背景モデルは、スケッチアップによる美術設定デザインをベースに、3D 背景モデリングアーティストの灰ならし様を中心にblenderにてモデリングしています。
CG背景を使ったカットは、CGレンダリングデータの上から美術スタッフ様に加筆をしていただく「レタッチBG」、レンダリングデータをそのままコンポジットして撮影する「Cgbg」の2種類に分けて制作しています。